TOPIX続落、米雇用悪化や国内コロナ対策長期化を懸念

  • 米ADP雇用者数は過去最大の減少、国内緊急事態宣言は延長
  • 6日の米ナスダックは上昇、中国の4月輸出は予想外の増加

7日の東京株式市場ではTOPIXが続落。米国の雇用関連指標の悪化や円高、国内緊急事態宣言の長期化から、輸送用機器や素材など海外景気敏感、陸運や金融が安くなった。半面、米テクノロジー株高などから半導体や電子部品は上昇。

  • TOPIXの終値は前営業日比4.53ポイント(0.3%)安の1426.73
  • 日経平均株価は55円42銭(0.3%)高の1万9674円77銭-反発

〈きょうのポイント〉

  • 4月の米ADP民間雇用者数、過去最大の2020万人減
  • 米国務長官、中国批判強める
  • きょうのドル・円相場は1ドル=106円台前半で推移、前営業日の日本株終値時点は107円04銭
  • 日本政府:緊急事態宣言を全国で31日まで延長
  • 6日の米ナスダック総合指数は3日続伸
  • 中国の輸出、4月は予想外の増加

三菱UFJ国際投信・戦略運用部の石金淳チーフストラテジストは「今回の新型コロナウイルスによる経済への悪影響はサービスなど非製造業が受けているのが世界的な特徴」だとし、「初動の対策が甘く緊急事態宣言が延長された日本は景況感の悪化が止まるまで内需型業種は株価が劣後しやすい」と述べた。

米国の雇用指標の悪化や米中対立懸念がくすぶる中、連休期間中の米S&P500種株価指数が2.2%安となったことを受け、日本株は下落して始まった。JPモルガン・アセット・マネジメントの前川将吾グローバル・マーケット・ストラテジストは「欧米が経済活動を再開して、新型コロナウイルス感染第二波がないかを見極める時間帯」だとし、「上値が重い」と語る。

もっとも、6日の米ナスダック総合指数が3日続伸したことを受けて電機や精密機器などテクノロジー関連は買われ、日経平均は反発した。きょう発表された中国の4月の輸出は予想外に増加した。「4月は世界の景況感が最も悪くなった時期。信頼性の高い貿易統計で中国の輸出が増加したことは加工産業や製造業の底堅さを示しており、素直に評価できる」と、三菱U国際の石金氏はみていた。

  • 東証33業種では空運、保険、陸運、鉄鋼、非鉄金属、証券・商品先物取引、輸送用機器が下落
  • 電機、建設、医薬品、化学、精密機器は上昇