ドル・円は上昇、ドル資金需要のひっ迫懸念などが下支え

東京外国為替市場のドル・円相場は上昇。新型コロナウイルスの感染拡大と世界経済の悪化懸念を背景に国内外の株価が下げる中、ドル資金需要のひっ迫懸念などが相場を支えている。オーストラリアドル相場は豪雇用情勢が市場予想ほど悪化しなかったのを受けて下げ幅をいったん縮めたものの、株安が重しとなっている。

背景

  • 【新型コロナ】感染者数が世界で200万人を突破、わずか12日で倍増
  • 【米国市況】株が大幅反落、景気懸念強まる-原油は20ドル割れ
  • 米地区連銀報告:経済活動は「急激に縮小」、ウイルス感染拡大で
  • IMF、アジア太平洋地域は今年ゼロ成長を予想-過去の危機より悪い
  • トランプ大統領、経済再開で財界首脳と電話会議-作業部会断念
  • 日経平均株価は前日比234円64銭安で午前の取引を終了。米株価指数先物も下落
  • 原油先物、18年ぶり安値近辺-需要懸念が減産合意の効果打ち消す

Bloomberg 2020年4月16日

豪雇用統計、3月は予想上回る

[16日 ロイター] – オーストラリア連邦統計局が発表した3月の雇用統計は、就業者数が前月比5900人増えた。アナリスト予想は4万人減だった。失業率は前月の5.1%から5.2%にわずかに上昇した。アナリストは5.5%への悪化を見込んでいた。

いずれも予想を上回る数字となったが、連邦統計局は3月の雇用統計について、新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるための封鎖措置が導入される前の2週間(3月1日━14日)しかカバーしていないため、新型コロナの初期段階の影響しか反映していないと指摘した。

連邦統計局のチーフエコノミスト、ブルース・ホックマン氏は「きょうのデータは、新型コロナが3月初旬のオーストラリアの労働市場に及ぼした初期段階の小さな影響しか示していない。しかし、新型コロナ関連の措置によるあらゆる影響が4月のデータで明白となる」と述べた。

日本がIMF大災害抑制基金への拠出表明へ、低所得国支援=財務省幹部

[東京 8日 ロイター] – 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、低所得国債務救済のため、日本政府が国際通貨基金(IMF)の大災害抑制・救済基金「CCRT」への資金拠出を準備しており、来週にも表明することが8日、明らかになった。財務省幹部がロイターに語った。

麻生太郎財務相が、来週テレビ電話会議で行われるIMF総会、G20財務相・中央銀行総裁をはじめ一連の会議のいずれかで拠出を表明する。

拠出金は、政府が打ち出した総額108兆円に上るコロナウイルス対応の緊急経済対策の中から捻出される。

大災害抑制・救済基金(Catastrophe Containment and Relief Trust:CCRT)は、大規模自然災害やパンデミックといった外生ショックに起因する資金ニーズに迅速に対応するために設立された。