FRB議長、トランプ氏の利下げ要求けん制

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は25日、FRBは「短期的な政治圧力から隔絶」していると表明し、トランプ大統領の利下げ要求をけん制した。

[25日 ロイター]

金融政策については、米経済が堅調に推移すると見込まれる一方、通商問題などを巡る不確実性が利下げの根拠になり得るかどうかを見極めようとしていると説明。「不確実性が引き続き見通しを圧迫し、追加緩和の必要性につながるのかといった疑問にわれわれは取り組んでいる」とした。

市場関係者のコメントは以下の通り。

<スパルタン・キャピタル証券(ニューヨーク)の首席市場エコノミスト、ピーター・カルディリョ氏>

連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は政治的な圧力に屈することはできないと述べた。圧力に屈して誤った場合、FRBは信認を失う。

セントルイス地区連銀のブラード総裁はこの日、7月の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げが必要とは考えていないと述べている。

こうした発言から、FRBは利下げを急いでいないと思われる。

<エバーコアISI(ニューヨーク)の債券ストラテジスト、スタン・シップリー氏>

連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、FRBは一段の緩和が必要とみていると述べ、利下げが間近であることを示した。

インフレが上向くなど経済指標が良好にならない限り、FRBは7月に利下げを決定するのは明白だ。問題は、市場がかなり先走っていることだ。FRBが50ベーシスポイント(bp)の利下げに踏み切るには、経済指標はどの程度悪化する必要があるのか。FRB内で討議される際、楽観的な見方はないと思われる。

<ワシントン・クロッシング・アドバイザーズ(ニュージャージー州)のシニアポートフォリオマネジャー、チャド・モーガンランダー氏>

連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は、次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp)の利下げを行うとは示唆しなかったもようだ。

向こう2カ月の利下げ幅が25bpになるのか、50bpになるのかが争点となっている。パウエル議長はまず25bpの利下げを実施し、その後は様子を見ると示唆しているように思える。

FRBは緩和的になるとの姿勢を示したが、予想ほど緩和的にならないという事態は市場が望んでいたものではなかった。市場はこれに若干反応しているが、懸念するほどのことはない。

<DAダビッドソン(シアトル)の債券トレーディング部バイスプレジデント、メアリー・アン・ハーレー氏>

パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、状況を注視しながら必要な措置を講じると述べるなど、従来発言を繰り返したに過ぎず、新味に欠けた。一方、連邦公開市場委員会(FOMC)内でも最もハト派に属するブラード米セントルイス地区連銀総裁が、現時点で0.50%利下げは正当化されないと発言したことは非常に重要だ。

[東京 27日 ロイター] –

<10:57> 米中が「暫定的な停戦」で合意との報道、ドル107.81円

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは電子版で、大阪で行われる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)に先立ち、米中が暫定的な貿易戦争の停戦で合意したと伝えた。協議継続に向けて追加関税の発動を見送り、両国がそれぞれ声明を発表する予定だという。

ドルはじり高で107.81円まで上昇。海外市場の高値に迫ってきた。