年初の急激な円高と株価乱高下,不透明な市場

日本時間1月3日午前7時半ごろ(NY時間2日午後5時半ごろ)にドル円相場は1ドル104円87銭といった円高に大きく振れました。

また、株価の乱高下も続いています。米国株式市場は現地時間3日には前日発表されたアップルの業績下方修正を引き金に大きく値を下げたと思いきや、翌日にはその下げ分を打ち消す上昇です。

この不透明な市場をどう見ればよいのでしょうか?

(MONEYPLUS / 2019年1月8日より)

年末年始はネガティブ報道のオンパレード

昨年12月から年明けにかけては市場にとってネガティブな報道が相次ぎました。

・米長期金利の逆転 = 米リセッションの前兆
・米政府機関の一部閉鎖
・トランプ大統領、パウエルFRB議長解任報道
・米銀6行のCEO招集
・ムシューニン財務長官解任報道
・中国12月製造業PMI(購買担当者指数)50割れ
・アップル業績見直し大幅下方修正(アップルショック)
・米12月ISM製造業景況指数が大幅低下

欧米人がほとんど参加していないといってもいい薄いマーケットにおいて、24時間・365日働くA.I.(人工知能)が一斉にネガティブ報道に反応すると、通常以上の暴落が引き起こります。

日本時間1月3日午前7時半ごろ(NY時間2日午後5時半ごろ)にドル円相場は1ドル104円87銭といった円高に大きく振れましたが、その背景は分かりません。

ただインターバンク時代の過去の経験から考えると、市場参加者が少ない中(ビッドあるいは板がほとんど無い中)をA.I.が売りに行って、勢い余って104円87銭という水準になってしまったのではないかと想像できます。

104円87銭でドルを売った人間?(A.I.?)もびっくりして慌てて買い戻したかもしれません。

おそらく、104円87銭よりかなり上の水準で買戻しした可能性もあるでしょう。

人が参加していないA.I.中心の市場の動きにあまり振り回される必要は無いと思っています。
この年末年始の動きを踏まえて今年1年を占う必要は全くないでしょう。

米12月雇用統計は市場予想よりも強い内容

1月4日に発表された米12月雇用統計は、非農業部門就業者数(以下、NFP)が予想中心値前月比+18万4千人に対し同+31万2千人と、極めて強い内容となりました。

市場予想をはるかに超える内容でした。

失業率は労働参加率の上昇を受けて3.9%(予想3.7%)と、11月の3.7%から悪化しましたが、労働参加率の上昇を材料に注目されませんでした。

平均時給は前月比+0.4%、前年比+3.2%(予想 前月比+0.2%、前年比+3.0%)と強い内容でした。

結果として今回の米12月雇用統計は好感され、マーケットはドル買い、米金利上昇、米株式指数先物上昇という反応になりました。

アップル・ショックによって引き起こされたマーケットの混乱に収束の兆しが見えてきました。

この時点で、下値で突っ込んだA.I.は突っ込みポジションを止めざる得なくなっていたのではないでしょうか?

今回の強過ぎるNFPは、米政府機関一部閉鎖による集計遅延が影響しているかどうかという点です。

仮に解雇分の集計が遅れていたりすると、来月の下方修正の可能性も出てくるので、警戒はしておきたいと思います。

 

パウエルFRB議長発言で相場が好転

米雇用統計発表後しばらくして、アトランタで開かれた米国経済学会(AEA)年次会合でのパウエルFRB議長、イエレン前議長、バーナンキ元議長のパネル討論会が開催されました。

パウエル議長の発言が市場に流れ始めると、米雇用統計後のドル円上昇・米金利上昇・米株式指数先物上昇の流れは更に勢いづきました。

とりわけ、以下のヘッドラインが好感された模様です。

パウエル議長の発言は、「米利上げ休止」と解釈され、リスクオン・リスクオフだけで説明されることの多いドル円は堅調に推移しましたが、その他の通貨ペア(対ユーロや対豪ドル等)でドルは下落しました。

米株式相場はアップル・ショック後の下落を全て取り戻す上昇相場となりましたが、この激しい相場変動に振り回された人に対する欧米人の言い分としては、「年末年始という市場参加者の少ない時にポジションを張っているから悪い」ということになるのでしょう。

ただ、今後もクリスマス、年末年始、月曜早朝のオセアニア市場といった市場参加者が少ない時期・時間帯のA.I.のかく乱は続きそうです。

人工知能(AI)による株の取引が増えるとどうなるのか?

現在、日本の株式市場に出ている注文の軽く八割は人工知能によって出されています。

アメリカでは事情がさらに進んでいて、西暦2000年にゴールドマンサックスでは600人を超えるディーラーを擁していたものですが、今や、たった二人です。

人間が運用について判断する場合、「持たないリスク」を意識します。

株を十分に買っていなかったことで、株価が上昇した場合、成績が同僚などに対して見劣りするものになってしまうリスクです。

そのため、人間は、株価の全体的な下落を予測すると、中小銘柄を手仕舞いし、主要銘柄を買うことが多いんです。

そのため、昔の市場では、主要銘柄への買いの集中に着目すれば、急落を比較的簡単に予測できました。

一方、人工知能は自分の成績について心配しません。

ですから、「持たないリスク」を意識しません。

上昇を予測すれば中小成長銘柄を平然と買い、下落を予測すれば株を売って現金を平然と持ち続けることができます。

この市場で個人はどうやって利益を出せばよいのでしょうか?

実はあまり心配する必要はなさそうです。

市場に出される注文のほとんどが人工知能によるものなら、市場自体が人工知能の集合体であり、一つの巨大な人工知能です。

人口知能が中小銘柄を果敢に買い続けていれば、個人投資家は中小銘柄の値動きを人工知能からのシグナルとして使いながら、出遅れている主要や大型を買えばよいのです。

(引用元:Quora)

 

ハイローオーストラリア公式サイト

¥1000 min trade: white