今のご時世、働いても給料はなかなか上がらず……。かといって、転職するのも難しい。でもお金はない……。
忙しくても、通勤時間や待ち時間など「空いているけど何もすることがない」時間があるなら、お金に変えたいと思う時がありますよね。そんな方のために、休日や通勤時間などのちょっとした空き時間で少しでも稼げる方法をまとめてみました。
空いた時間で副業をする
サラリーマンの平均年収は、国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、平成10年の465万円から平成25年の414万円まで、15年間で約50万円も減少しています。
今後も、一時的に上がることはあっても、よくて横ばい、基本的には下降トレンドが予想されるなか、25~39歳のホワイトカラー系正社員のうち5人に1人が副業をしているという、株式会社インテリジェンスの調査結果も出ています。
日産や富士通、花王といった大手企業も副業を容認するなど、企業側の姿勢も変わりつつある今こそ、収入を増やすための「副業」にチャレンジするベストタイミング。
そこで今回は、簡単に始められるインターネットを使った副業をご紹介します。
個人でも円安のメリットを最大に生かせる副業
個人でも円安のメリットを最大に生かせるのが、世界最大規模のネットオークションサイト、eBayを使った「輸出業」です。昨年あたりからAmazonマーケットプレイス(http://www.amazon.com/)の人気も急上昇していますが、ユーザー数が多い、初期投資および固定手数料が不要、高額なものが売れやすい傾向にあるなど、まだまだeBayのほうが有利な点は多いといえます。
評価が低いと売れないのは国内のオークションサイトと一緒ですが、逆に低評価セラーでも売れているものを、eBay基本機能にある「アドバンスドサーチ」でリサーチし、出品物のアタリを付けましょう。
もっとも、初期段階ではひと月に約500ドル、または10品までしか出品できないため、まずは小さくて安くて軽くて壊れにくいもの、例えば画材や木のおもちゃ、折り畳み傘などから始めるのがお勧めです。
その後、カメラやフィギュア(キャラクターだけでなく、ご当地フィギュアみやげなども面白いと思います)、和食器など、日本ならではの商品で高値が期待できるものを販売していきましょう。
アカウント作成は?決済方法は?といった疑問を解消してくれる心強いサポートサイトもありますので、夏休みに少しずつでも出品し始めてみてはいかがでしょうか。
あなたの趣味がお金になる副業
イラストや料理レシピなどが何でも売れる時代
趣味や嗜好が多様化している社会では、意外と思われるものでも売れることがあります。たとえば自分の趣味が作曲なら、作った曲を売ることができますし、写真が趣味なら撮った写真を、あるいは料理のレシピを、ハンドメイドで作った創作物など、何でも売ることができます。
では具体的にどうやって売るのか?
たとえば写真撮影やイラストが趣味であれば、「ピクスタ」や「フォトライブラリー」というウェブサービスを利用して販売することができます。ピクスタは11万人、フォトライブラリーは4万人以上のクリエイター(プロ・アマ含む)が活動しています。
いずれも売れた分に応じて手数料を差し引かれるシステムですので、リスクゼロです。登録は無料ですが、簡単な審査があります。
イラストも、プロ顔負けの制作環境が整っています。最近のペンタブレットは1万円以下から購入することができ、イラストやコミックを制作できるソフトも同梱されています。
作曲が趣味なら、たとえば日本最大級の楽曲販売サイト「muzie」で自作の曲を配信することができます。こちらも販売額から手数料を差し引いた残りが自分の収益となります。
その作曲も、DominoやMusicScoreという無料DTMソフトがありますので、お金をかけずに楽曲を作ることができます。
歌声を入れたい場合は、こちらは有料ですが、「ボーカロイド」というソフトを利用することで、人工的に歌声を合成して曲に乗せることができます。有名な「初音ミク」や「巡音ルカ」も合成音声の一種です。
手芸やクラフトなど、ハンドメイドが趣味を持っているなら、日本の「iichi」「minne」「Creema」「tetote」「cooboo」を始め、販売サイトはたくさんあります。刺繍、彫刻、陶芸、水墨画、版画、切り絵、ステンドグラス、プリザーブドフラワー、折り紙などなど、あらゆる創作趣味をカバーしてくれます。
ただし、いずれもプロ・アマが混在しているので、自分のレベルと掲載されている商品とのクオリティ差があまりないほうが売りやすいかもしれません。
自分の趣味と実益を兼ねて小遣い稼ぎができるというのは非常に魅力的であり、現代はそんな個人の活動をサポートしてくれるサービスが整った、素晴らしい時代ではないでしょうか。
簡単・効率的にお小遣い稼ぎができるサイト・アプリ
副業ほど本格的な、ビジネスに近い形でなくても、少しでも収入を増やしたい人たちに人気なのがお小遣いサイト・アプリ。今回は、乱立するお小遣いサイト・アプリの中から、簡単・効率的にお小遣い稼ぎができるものをご紹介します。
お小遣い稼ぎのジャンルは、現状、チェックイン系(アプリのみ)、アンケート系、ポイントサイト系の3つに大別できます。
チリも積もれば、と言いますが、コツコツやっていれば、いつの間にか結構な収益になります。また、通勤時間や隙間時間などを活用するほか、子育て中など、時間に制約のある人にとっても、外出せずに稼ぐ手段もあるというのは、心強いことではないでしょうか。
【チェックイン系】
アプリをインストールしたスマホを持って、表示されている店舗に行き、指定場所(チェックインエリア)で「チェックイン」ボタンをタップするだけで来店ポイントが貯まる仕組みです。
無理なく外出できることが条件になりますが、「散歩のついでに」「お店に寄ったついでに」手軽にポイントを貯められるところが特長。貯めたポイントは、商品券に交換したり、別のポイントサービスへ移行することもできます。
■楽天チェックアプリ
対応店舗数は1500超。楽天スーパーポイントが貯まります。楽天IDが必要になりますので、普段から楽天市場や楽天カードを利用している人にお勧め。
■スマポアプリ
対応店舗数は700超。貯めたオリジナルポイントは、家電量販店ビックカメラで使えるビックポイントに交換が可能です。もちろん、ビックポイントから他のポイントへの交換も可能。「ポイント2倍」など、キャンペーンの機会も豊富です。
ちなみに、「楽天チェック」と「スマポ」は、対応店舗は異なりますが、運営会社は一緒。よく行く(行ける)お店に対応しているか、それぞれ確認してみましょう。
■ショプリエ
女性ファッションの分野で注目すべきがリクルートが運営するショプリエ。対応店舗数は3000以上で、来店ポイントの高さが魅力です。リクルートポイントが貯まります。
【アンケート系】
アンケートサイトにログイン後、またはアプリ起動後、専用ページ(マイページ)上に表示されるアンケートに答えたり、メールで送られてくるアンケートに答えると、ポイントが貯まる仕組みです。
■マクロミル
ネットリサーチ国内実績大手。ダントツのアンケート配信頻度を誇ります。本調査まで進めば、さらに大きなポイントもゲット可能。回答したアンケートデータは、統計情報として数値化され、新商品の企画や広告の効果測定、メディアへのリリース等に利用されます。
■リサーチパネル
「ECナビ」というポイントサイトとも連携しており、2サイト分のポイントが貯まります。様々な企業の商品を試せてポイントも貯まるホームユーステスト、座談会形式のアンケートもあります。ポイント有効期限が1年間と短いところは要注意ですが、300円からOKという換金ハードルの低さも見逃せません。
【ポイントサイト系】
無料ゲームや広告利用(無料会員登録・資料請求など)、お買いもの、アプリのインスト―ル、URLのクリックといったアクションによってポイントが貯まる仕組みです。初心者でも月に1~2万円分のポイントを稼ぎやすいことから、お小遣い稼ぎサイト・アプリの本命ともいえます。
■モッピー
数あるポイントサイトの中でも「ポイントが貯まりやすい」「換金しやすい」「迷惑メールが来ない」などのメリットから、累計400万人が利用している人気サイトです。
PC・スマホの両方でポイントが貯められ、現金にも交換可能。クリック効率の良さ(ポイント還元率の高さ)や充実した紹介制度、セキュリティなどを考慮すると、もし1つだけ登録するとしたら? と聞かれたら、ここをお勧めするでしょう。
■げん玉
昨年、東証マザーズに上場した株式会社リアルワールドが運営。こちらも400万人以上の利用者数を誇っています。クリックポイントとゲームでポイントが貯まりやすいので、初めてポイントサイトを利用する人でも簡単に取り組めるはず。記事作成などの在宅ワークもあります。換金制限はありますが、初心者は気にする必要はないでしょう。
このほか、ギャンブル感覚でポイントが貯められる「予想ネット」や、移動距離に応じてポイントが貯まる「さんぽトラ」など、趣向を凝らしたポイントサイトが次々に出てきていますが、基本的には、5つ程度の少数精鋭のお小遣いサイト・アプリに登録して試してみるのがお勧めです。
電車の中や待ち時間など、時間が空くとついゲーム、という習慣を、収入をアップさせる有意義な時間へと変えてみませんか?


人気の副業ランキング
ランキング1位〜10位
位データ入力
- パソコンを使って、原稿の文字や伝票の数字などをデジタルデータに起こす仕事です。在宅でできるのも人気の秘訣。
- 位看護師
- 資格を生かした副業。病院だけでなく、企業内診療所や介護関連など、活躍の場は多様です。
- 位清掃
- 1人でマイペースに働ける、体力はあまり必要ないなど、幅広い年代の方に人気の仕事。閉店後や深夜など、すきま時間を生かせる求人も多数。
- 位エンジニア
- 時間と場所にしばられずできる仕事として、エンジニアの副業が人気。スキルアップのために副業する人も。
- 内職
- 軽作業からポスティングや電話応答まで、職種はさまざま。
- 6ライター
- ウェブメディアに載せる記事を執筆する仕事です。クラウドソーシングサイトで手軽に始められるのも魅力。
- 7位経理
- 企業における日々のお金の流れを帳簿につける仕事。月初と月末、会社の決算月は特に忙しいのが特徴。
- 8位英語を使う仕事
- 翻訳・英語教室スタッフなど、様々な職種があります。経験のない初心者ができる案件も多く、語学力を生かせる場として人気。
- 9位営業
- 自分の営業スキルを生かして、すきま時間にできる副業。人脈も活用できるので、企業からの需要も高い業種です。
- 10位プログラマー
- 決められた仕様に沿って、プログラミングでアプリやシステムを作り上げる仕事。スマホアプリから家電まであらゆる分野で必要とされ、副業としてのニーズも高いです。
スマホで出来る副業
スマホ副業とは、スマホを利用して「手軽に副収入を得られるビジネス」を意味します。メリットがある反面、注意すべきこともあります。
スマホ副業のメリット
- <スマホ副業のメリット3つ>
- スマホ1台で、いつでもどこでも副業を始められる
- 特別なスキルや知識が必要ないので、誰でも始められる
- 初期投資や開業準備等が不要なので、思い立ったときに始められる
スマホ副業の魅力は「スマホ1台で、いつでもどこでも副業を始められる」ことです。休憩時間や通勤中の電車内、家事のスキマ時間など、手が空いた時間を副業に充てられます。
また、スマホ副業には「特別なスキルや知識」は必要ありません。そのため、会社員だけでなく、学生や専業主婦(主夫)の人にもおすすめです。
さらに、一般的な事業に比べて「初期投資や開業準備」などが必要ないため、思い立ったときに始められることも、スマホ副業の魅力の1つです。スマホ副業の注意点
スマホ副業を始める場合は、以下の3つに注意しましょう。
- <スマホ副業の注意点3つ>
- 就業規則を確認する
- 高報酬を謳うものは詐欺の可能性が高い
- 年間20万円以上を超えたら、確定申告が必要
就業規則を確認する
自社で副業が解禁されたからといって、就業規則を確認せずにスマホ副業を始めないようにしましょう。
企業によっては、副業を行うために条件を満たす必要があるなど、制限付きで副業を許可している場合も少なくありません。
また、会社への報告が必要になるケースもあります。そのため、スマホ副業を始める前に、自社の就業規則を確認したり、上司や担当部署に相談したりして、本業に支障が出ないように注意しましょう。
高額報酬は詐欺の可能性がある
「誰でも数十万円稼げる!」などの謳い文句で勧誘している、悪質な業者・詐欺サイトには注意が必要です。
スマホ副業は特別なスキルが必要なく、誰でも簡単に始められるメリットがある反面、1件あたりの報酬が安い傾向にあります。
そのため、簡単な作業だけで、会社員の月給を上回るような「高額報酬を稼ぐことはできない」と理解しておくことが大切です。
スマホ副業を選ぶ場合は、安全なものかどうかを確認してから申し込みましょう。
年間20万円以上になったら確定申告が必須
年間で20万円以上の副収入を得た場合は、確定申告が必要です。
本業の給与は、就業先で年末調整が行われますが、スマホ副業で得た副収入については自ら確定申告書を作成し、居住区の税務署に提出する必要があります。
なお、年間20万円に満たない場合は、確定申告は不要です。